水の軟水、硬水って何?硬度よる効果・効能と選び方までを解説!

 

・「ペットボトルのラベルには軟水や硬水ってあるけど、いったい何のこと?」

 

・「目的や用途に合わせどのように軟水と硬水を飲み分けたらいいのだろうか?」

 

・「飲み分けることで本当に体に効果ってあるの?」

 

・「効果があるなら軟水と硬水について知ってみたい!」

 

 

さて、軟水と硬水を一言で表すと「負担がなく体を労りながらおいしく飲むことが出来るのが軟水、豊富なミネラルを活かした健康法やダイエットなどに効果を発揮するのが硬水」と言えます。

しかしそれだけでは健康やダイエットなど目的に合わせた水の選び方は出来ません。ある程度の水の知識が必要となります。

大事な資源である天然水から軟水と硬水の違い、さらに目的に合わせた使い方について簡単にではありますが生活に役立てるよう今回の記事で解説していきます。

健康を目的とした飲水法は安価で誰でも始めることができます。また水は需要な資源として日本だけではなく世界でも急速に注目されています。

「水について学ぶのはいつ?」

「今でしょう!(笑、古い)」

天然水がつくられる過程

雨水や雪解け水が地中に入り年月をかけ地層内で汚れをろ過しながら同時に岩石からマグネシウムやカルシウムなどミネラルを吸収し湧き出した水が天然水となります。

その湧き出た天然水に含まれるマグネシウムとカルシウムの量により軟水か硬水とに区別されるのです。

そして市販されるペットボトルのラベルに(商品の一つの売りとして)軟水と硬水どちらかが表示される訳です。

軟水と硬水、見た目は同じです。しかし、飲みやすさ、風味までが違って感じるのはなぜでしょうか?

それは天然水を作り出す地層の環境や滞留時間が地域により含まるミネラルが違ってくるからです。特に日本とヨーロッパでは天然水がつくられる土壌が大きく違ってきます。
(軟水と硬水の全てが製造過程において天然水とは限りません。)

水は硬度から軟水と硬水に分けられる

前述のように含まれるマグネシウムとカルシウムの量により軟水と硬水に区別されるのですが、正確には水の硬度とは、水1リットルに対してマグネシウムとカルシウムの合計量が何mg含まれているのかを示したものです。

ですから、マグネシウムとカルシウムの比率が多いと硬い水で硬水、少ないと柔らかい水で軟水とされます。

欧米は硬水が多く、日本は軟水が多いのが一般的です。
(但し、フランスのボルヴィックは60(mg/l)で軟水、沖縄の一部では硬水がある)

硬度の計算式と軟水・硬水の分け方

硬度の計算式は

  硬度(mg/l)  = カルシウム(mg/l) × 2.5 + マグネシウム濃度(mg/l) × 4.1

となります。


硬度による軟水と硬水の振り分け方は、

WHO(世界保健機関)の規定では硬度が、120(mg/l)未満を「軟水」120(mg/l)以上を「硬水」としています。

WHO(世界保健機関)の規定 軟水 硬水
硬度 120(mg/l)未満 120(mg/l)以上

 

一般的な硬度の振り分けは、60(mg/l)未満を「軟水」、60~120 (mg/l)を「中軟水」、120~180(mg/l)以上を「硬水」、120~180(mg/l)以上を「超硬水」となっています。

一般的な硬度の振り分け 軟水 中軟水 硬水 超硬水
硬度 60(mg/l)未満 60~120 (mg/l) 120~180(mg/l)以上 120~180(mg/l)以上

(※日本の水道水の硬度は60(mg/l)前後で軟水です。)

カルシウムとマグネシウムの役割

人間の体に必要不可欠な主なミネラル(鉱物)は、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム、塩素など約数十種類ありますが、ミネラルウォーターにはマグネシウムとカルシウムの比率は多くを占め重視されています。

マグネシウムは代謝系への影響から筋肉や神経の働きまでを行い、カルシウムは歯や骨の形成からイライラなどの神経を抑制する働きがあります。
(よく「イライラするのはカルシウム不足じゃない!」、「とにかく水を飲んで落ち着け!」なんて言い方しますよね。)

欧米は硬水、日本は軟水が多い理由

欧米の天然水にマグネシウムとカルシウムが多く含まれる硬水が多い理由として地理的な条件が挙げられます。

雨水や雪解け水が広大な大陸をゆっくりと時間をかけて移動することから地下の岩石からマグネシウムとカルシウムを多く含むため硬水となりやすいのです。

日本の天然水は、地形的に雨水や雪解け水が早く移動するためマグネシウムとカルシウムの含有量が少なくなり軟水となりやすい訳です。

すなわち、地形などの特徴から滞留時間が異なり、欧米の天然水は硬水が多く、日本は軟水が多い傾向になるのです。

但し、マグネシウムとカルシウムの少ない日本の天然水は飲みやすくその他の体に良いバナジウムや天然亜鉛、シリカ(ケイ素)など他では採取しづらい有益なミネラルも多く含まれていることから、硬水、軟水の優劣はありません

また、体の健康管理・健康維持には幼少期から食べ飲み親しんできたものを摂取することは体との相性からしてとても重要なことですから、日本で育ったのであれば体が吸収しやすい軟水が適しているといえます。
(例えば、ケニアのマラソンランナーの強さの秘訣に厳しいトレーニングだけではなく、食事には幼少期から食べ親しんできたウガリを欠かさず食べていることは有名な話です。)

軟水と硬水、飲みやすさから役割まで

軟水と硬水には口当たりなどの飲みやすさからはじまり健康・ダイエットなどの効果効能、そして調理方法としての役割まであります。順に簡単に解説していきます。

軟水と硬水の飲みやすさ

軟水はその名の通り柔らかい水です。「柔らかい水」とはちょっと想像しにくいかもしれませんが、飲んでまろやかといった感じです。

硬水は「硬い水」ですから重たくほろ苦さを感じるかもしれません。

それは硬水に含まれやすいマグネシウムによりそう感じる場合があるのです。

軟水と硬水、いずれも、自分に合ったミネラルウォーターを見つけ飲み続けていると本当の水のおいしさが分かってきます。

軟水と硬水の効果

軟水はその飲みやすさが特徴であり、体への浸透性の高さ、吸収力に優れ、老廃物の排出が行われやすいという効果があり同時に体に負担が少ないのです。

ミネラルからの刺激が少ないため、赤ちゃんや高齢者などには軟水が適しています。以外に普

段使っている石鹸が泡立ちやすいのは日本の水道水が軟水のためなのです。

硬水はその含まれるミネラルからカルシウムは前述のように歯や骨の形成や精神の安定、さらに動脈硬化を予防し心筋梗塞や脳梗塞の予防効果があります。

ダイエットの効果としてはカルシウムとマグネシウムの摂取が欠かせませんので、その2つのミネラルを多く含む硬水が適しているということなのです。

中でも硬度が1000(mg/l)以上の超硬水、例えばコントレックスなどは硬度が1468(mg/l)ありダイエット用のミネラルウォーターにもなります。

カルシウムは新陳代謝を促し内臓を活性化させる効果があり、マグネシウムは便秘解消までを促すことからダイエットに効果があるのです。

但し、硬水は日本人にとって刺激を感じやすいことから下痢などを引き起こすことがあります。

また、肝臓に疾患がある場合は、カルシウムをろ過しづらいため尿路結石に注意しなくてはなりません。

どちらにせよ早めの効果を期待して適量以上の硬水の飲み過ぎはいけません。

軟水、硬水に適した調理方法

天然水やミネラルウォーターは何も飲むだけではありません。料理など食事にも活躍してくれます。

軟水は、優しくクセがないため体に吸収されやすく、日本人の主食であるご飯をふっくら上手に炊いたり、和食料理やその出汁、またお茶を入れるのに適しています。

硬水は、前述の通りマグネシウムとカルシウを多く摂取できます。

料理では西洋の肉や硬めの肉を柔らかく煮込む場合や、肉の出汁を作るのに向いています。

またコシの強いパスタを茹でるにも硬水が向いています。

以上、簡単に振り分けると、軟水は和食料理向き、硬水は西洋料理向きということです。

各国や地域の水の硬度によってその適した料理内容が作られてきているのはとても興味深いですね。

育った国の主食やよく食べられてきた料理とはその国の水の硬度を最大限生かした料理内容であり体にも吸収されやすいということです。

軟水と硬水のメリット・デメリット

メリット デメリット
軟水 日本人には飲みやすく、体の中を無理なく循環しやすい。赤ちゃんや高齢者に適切。お茶、和食料理に向いている。石鹸など泡立ちやすい。 ミネラルが少ないため、硬水ほど特定の病気療養には向いていない。
硬水 ミネラルが豊富なため含まれるミネラル量に適したダイエットや特定の病気療養などに向いている。便秘解消になる。肉料理など西洋料理に向いている。 胃酸が少ない方、抵抗力の低い方には刺激が強くお腹をこわす場合がある。石鹸が泡立ちづらくすすぎが苦になる。

 

軟水と硬水、効果的な飲水の時間帯

硬水は含まれるミネラルから目的に合った健康法を行えますが、人間の体は健康体の方でも硬水を受け付けづらい時間帯があります。

その時間帯とは就寝前と寝起きです。就寝中は汗や呼気により水分が失われますし血液濃度が濃くなります。

そこで血液をサラサラにするために就寝前と寝起きに水を飲むことを推奨しますが、就寝前は1日の疲れがたまっていますし寝起きは体がまだ動いていないためこれらの時間帯で硬水を飲むことは体に対して刺激が強くそのため軟水がおすすめとなります。

ですから、普段目的に合わせた硬水を摂取していてもそれは体が動いている日中などの時間帯が最も適切であり寝起きと就寝前には出来れば軟水を摂って体をいたわるよう心がけることが効果的な軟水、硬水の飲水方法となります。

まとめ

硬度とは含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって決まり軟水と硬水に分けられる。

日本では軟水が多く飲み慣れているがカルシウムとマグネシウムの量は少ない。

硬水はカルシウムとマグネシウムの量が多く目的に合わせた飲み方が出来るが、日本人には慣れていないことから体に負担がかかることがある。

軟水と硬水、それぞれの特徴を知ることで用途や目的に合わせた飲み分け方が出来るようになるということです。