脱水症状では「水を飲んではいけない!?」ウソ・本当と対処法

 

 

脱水症状が起きたら水分を補給する。

これは間違っておりません。

しかし、真水を飲み続けているようであれば脱水症状は治りません。

というよりも体自体が真水を受け付けなくなってしまうからです。

 

『脱水症状なのに水を飲めなくなる!?』

 

ヒントは脱水時に失われたナトリウムなどの電解質にあります。

今回の内容は脱水症状が起こる要因から考えられる個人で出来るその対処法についての記事になります。

 

脱水症状のとき体内の水分量は?

 

脱水症状とは体内の水分量が減ることで
”尿量の減少から、喉の渇き、運動能力の低下、身体の悪化、そして症状がひどい場合だと死に至る”ことがあります。

 

喉が渇くことは誰でも日常経験しますが、喉の渇きを感じたとき体内の水分量は約2%減少しています。

このとき本人にまだ自覚はありませんが体内ではすでに脱水症状は進んでいるのです。

更に3%まで減らすと自身でもわかるような脱水症状になり、強い喉の渇きと食欲不振などを招きます。

 

人間は体内の水分量に敏感

 

ここで、「たった3%の減少で脱水症状に?」と思うかもしれません。

 

しかし、成人の体内の約60%が水分で成り立っていますが

例えば、体重が60kgの成人の場合、『60kg×0.6×0.03=1.08ℓ』となり
したがって、体重60kgの成人は体内の水分の約1ℓを減らしただけで脱水症状になるのです。

体重が50kgだと『50kg×0.6×0.03=0.9ℓ』ですから
こちらも約1ℓの水を減らすと脱水症状になります。

 

それだけ人間は体内の水分量に敏感に反応してしまうということです。

 

脱水症状では真水を飲んではいけない?

 

脱水症状が生じると当然のように喉が渇きますがそのとき症状が重いほど真水を飲み続けてはいけないとされています。

なぜなら脱水症状が起こる要因として熱中症、過度な運動、または下痢や嘔吐などがあり体内の水分が多く放出されますがそのときナトリウムなどの電解質も汗と一緒に放出されるのです。

ですから、脱水症状が起きたとき水分を補給しおうとして電解質を含まない真水を飲んだだけではナトリウムなどは補えずその結果体内の濃度が薄くなり水を受け付けなくなってしまうのです。

 

これを『自発的脱水』と呼び体内の水分量を十分に回復できないことを意味します。

 

要するに“真水を飲んでいるが脱水症状は改善されない“という堂々巡りを繰り返すのです。

脱水症状が起きたら水分の補給と一緒に放出されてしまったナトリウムなどの電解質も補給しなければいけないのです。

 

『自発的脱水』を避けるためにも

 

『脱水症状になると途中から真水を受け付けなくなってしまい失った水分の約半分しか飲むことが出来なくなってします。
しかし、水に0.2~0.45%の食塩を溶かして飲むと体は必要な水分を補給出来るようになり体力も回復してきます。』

 

このような脱水症状の対処法として便利さを考え一般向けに開発されたのがスポーツドリンクや経口補水液です。

 

スポーツドリンク

 

スポーツドリンクは1960年代に重たい防具を付けて行うアメリカンフットボール選手の脱水症と熱中症の対策として開発されています。

ナトリウムなどの電解質だけではなくスポーツ選手にとってエネルギー源となる糖質も含んでいることが特徴ですが、スポーツドリンクにはアイソトニックとハイポトニックの2つのタイプがあります。

 

日常生活の脱水症状の予防には体液と浸透圧が同じで胃から小腸への移行が比較的穏やかなアイソトニックタイプが向いています。

スポーツ選手には水分が先に胃から吸収され体質が程よいアイソトニックになり胃から小腸への移行のスピードが速く迅速な水分補給が行えるハイポトニックが向いています。

 

日常生活ではアイソトニックタイプ

激しい運動を行うスポーツ選手は早急な効果が期待できるハイポトニックタイプが適しているということです。

 

50年以上も前に開発されたスポーツドリンクですが、スポーツだけではなく外出時の熱中症対策など今では日常での必需品としてどこでも売られるようになっています。

 

経口補水液

 

経口補水液は発展途上国での感染症による嘔吐や下痢による脱水症状の改善を目的として開発されています。

 

『スポーツドリンクと経口補水液の違い?』についてよく質問があるようですが、

スポーツドリンクは水分補給や脱水症状の緩和だけではなく糖などのカロリーを含みおいしさ・飲みやすさ等にも配慮しています。

経口補水液は決しておいしいとは言えませんが、このあたりは「良薬口に苦し」と思ってください。

 

老人に起こりやすい脱水症状の簡単な対策として

 

特に老人などは体内の水分量が成人と較べると少ないです。
人間は歳を重ねるごとに筋肉の減少などで水分量が減っていくからです。

外出の機会が少ないお年寄りなど室内の冷暖房による乾燥気味な環境から生じる『隠れ脱水』など

本人には気づきにくい脱水症状の予防・緩和、また定期的な水分補給のために経口補水液を室内に常備しておくのも良いかと思います。

 

今では経口補水液は大手の医薬品メーカーから飲みやすいペットボトルタイプとして販売されていますのでとても便利です。

 

参考:喉の渇きはすでに脱水症状のサイン!脱水を予防する2つの秘策とは?